プレスリリースPressRelease

ホテル開業77周年を記念して、フェア期間の庭園見学料を無料に “小田急 山のホテル”で「つつじ・しゃくなげフェア2025」開催 ~壮大な富士山や芦ノ湖をバックにツツジが咲き誇る、100年前と変わらぬ絶景~

箱根・芦ノ湖畔に建つ“小田急 山のホテル”は4月下旬から「つつじ・しゃくなげフェア2025」を開催。三菱財閥4代目総帥である岩﨑小彌太男爵の別邸があった地でホテル開業77周年を迎える今年は、岩﨑男爵の『より多くのお客様に庭園を楽しんでいただく』という精神のもと、フェア期間中も庭園見学料を無料で開放します。庭園では、「日本植物園協会ナショナルコレクション」に「後世に残すべき植物遺産」として認定されたツツジとシャクナゲをお楽しみいただけます。さらに、ツツジ・シャクナゲ研究者倉重祐二氏が調査し、「ナショナルコレクション」に認定された石川県能登地域の「のとキリシマツツジ」を紹介するパネル展や講演会など、復興を応援するイベントを開催します。また、庭園に咲く貴重なツツジ品種「鳳凰殿(ほうおうでん)」のDNAを引き継いだ苗木の販売も行います。

“小田急 山のホテル”庭園のツツジとシャクナゲについて

“小田急 山のホテル“は、岩﨑小彌太男爵が、1911年(明治44年)に別邸を建てた由緒ある地にあります。男爵が別邸に造ったツツジ庭園とシャクナゲ園は、1948年(昭和23年)に“小田急 山のホテル”がオープンした後も、現在まで受け継がれています。毎年春を迎えると、他ではほとんど栽培されていない江戸時代を代表する30の古品種を含む84種類・約3,000株のツツジ、日本へ最初に導入された西洋シャクナゲ、ゴーマー・ウォータラーの元株を含む42種類・約300株のシャクナゲがそれぞれ咲き誇り、芦ノ湖や富士山を借景にした色鮮やかなツツジ庭園をお楽しみいただけます。

◆◆◆ 「つつじ・しゃくなげフェア 2025」概要 ◆◆◆

<開催期間>
4月下旬~5月下旬(ツツジの開花状況により、開催期間が変更となる場合があります。)
<見学時間>
9:00~16:00(一般開放最終入場)
<見学料>
無料(ツツジ・シャクナゲ開花中も無料)
<花の見頃>
ツツジ:4月下旬~5月中旬 シャクナゲ:5月上旬~下旬
<URL>
https://www.hakone-hoteldeyama.jp/tsutsuji_shakunage/

※元箱根港からは、ホテル無料送迎バス有
※愛犬同伴可(ペット用カートに全身を入れてください。)
 ホテル本館ラウンジテラス及び別館“サロン・ド・テ ロザージュ” 2階のみ愛犬同伴での飲食可。

庭園プロジェクト「男爵の100年ツツジ 100年先への挑戦」、第2フェーズへ

2014年2月に発生した記録的大雪の折、60cm以上の降雪が1週間に2回続いたことで庭園のツツジは傷つき弱ってしまい、幹が枯れ、古い枝が折れるといった被害を受けました。これをきっかけに、それまで行っていた専任スタッフによる庭園の年間手入れだけでは100年後までこの景観を継承することは難しいことと、100年以上前から多くの人々に愛されてきたツツジ庭園がいかに大切な存在であるかを再認識し、“小田急 山のホテル“は2015年よりツツジ・シャクナゲの維持・再生を目的とした庭園プロジェクト「男爵の100年ツツジ 100年先への挑戦」の10ヶ年計画を開始しました。
当初の10年間では、ツツジ・シャクナゲの研究者倉重祐二氏による品種調査を行い、庭園のツツジとシャクナゲの樹木のデータベース化に取り組みました。調査を始めると非常に貴重な品種が存在することが判明し、「生きた文化財」としてホテル庭園の価値が評価されたことで、2022年および2023年の「日本植物園協会ナショナルコレクション」認定に至りました。また、同氏による指導・協力を受けながら貴重な品種の増殖をし、現在植栽されている樹木のための土壌改良なども行いました。

2025年からは庭園プロジェクトの第2フェーズとして、日本植物園協会を通じてツツジ・シャクナゲを保有する各地の施設と連携し、貴重品種の増殖保全を目指します。今回はその活動の第一弾として、「のとキリシマツツジ」のパネル展示を行うことで、能登地方の復興に向けた応援をします。山のホテル庭園と能登地域、どちらもツツジ・シャクナゲの研究者倉重氏が調査し、ナショナルコレクションに認定されたツツジです。
さらに、『より多くのお客様に庭園を楽しんでいただく』ための庭園リニューアルも含めて、100年後を視野に入れた管理を今後も行っていく予定です。

■ 山のホテル庭園のツツジ貴重品種

■ 山のホテル庭園のシャクナゲ貴重品種

日本植物園協会ナショナルコレクションとは

「ナショナルコレクション認定制度」とは、秋篠宮皇嗣殿下が総裁をお務めになる公益社団法人日本植物園協会が2017年に創設した制度で、「野生種、栽培種に関わらず、日本で栽培されている文化財、遺伝資源として貴重な植物を守り後世に伝えていく」ことを目的とした植物コレクションの認定、保全の制度です。
「小田急山のホテル 庭園のツツジ」は、江戸時代に作出された、他ではほとんど見られない30の古品種を含む84種類約3,000株のツツジがあり、周囲の景観とともに次世代に残すべき価値あるコレクションとして、2022年に神奈川県内で初めて「日本植物園協会ナショナルコレクション第10号」に認定されました。そして2023年にはツツジに続いて「小田急山のホテル 庭園のシャクナゲ」が「日本植物園協会ナショナルコレクション第15号」に認定されました。シャクナゲ園には、日本へ最初に導入された西洋シャクナゲ、ゴーマー・ウォータラーの元株をはじめとして、江戸時代末期から明治時代に海外で作出された貴重な品種9種類や、環境省の絶滅危惧種に選定されている日本原産の野生種キョウマルシャクナゲやホソバシャクナゲなど、42種類約300株が保存されています。明治から大正時代に造られた日本で最初のシャクナゲ園であり、種類および庭園的価値も高いことが認定の理由となりました。

イベント情報

■ パネル展「のとキリシマツツジの魅力~復興へ向けて~」開催

2024年、地震と豪雨に見舞われて大きな被害を受けた石川県能登地方。「のとキリシマツツジ」と呼ばれる江戸キリシマの樹齢100年以上の古木が多数の民家に500株以上も現存していることが、2005年からの調査によって明らかになりました。一地域としては日本最大の江戸キリシマ系ツツジの株数、品種数であり、「NPO法人のとキリシマツツジの郷」により、保全、普及、調査活動が活発に行われており、2021年に「能登地域に残る江戸キリシマ系ツツジ古木群」として「日本植物園協会ナショナルコレクション第8号」に認定されました。しかし、今回の災害で大きな被害を受け、現在も、その被害の全容が明らかになっていない状況です。“小田急 山のホテル”のツツジ・シャクナゲと同じく「ナショナルコレクション」に認定された「のとキリシマツツジ」を知っていただくことをきっかけに、能登地方の復興に向けた応援へつなげることができればという想いから、パネル展の開催を企画しました。

<タイトル>
のとキリシマツツジの魅力 ~復興へ向けて~
<開催期間>
2025年4月25日(金)~5月18日(日)予定
<開催場所>
山のホテル「金時の間」
<入場料>
無料

■ 倉重祐二氏によるツツジ・シャクナゲ講演会 開催

「山のホテル庭園のツツジ」と「のとキリシマツツジ」(石川県能登地域)、両方の調査を行ったツツジ・シャクナゲ研究者の倉重祐二氏による講演会を開催します。どちらも「ナショナルコレクション」に認定された、樹齢100年以上の貴重なツツジコレクション。それぞれの歴史や品種など、奥深い魅力を語っていただきます。

<タイトル>
『「ナショナルコレクション」に認定された箱根と能登の貴重なツツジ』
<講 師>
倉重祐二氏(ツツジ・シャクナゲ研究者、日本植物園協会専務理事)
<開催日時>
2025年5月9日(金)11:00~
<開催場所>
山のホテル「金時の間」
<参加費>
無料(定員40名様)
<申込方法>
電話予約 小田急 山のホテル
TEL:0460-83-6321(9:30~19:30)

■ 庭園の貴重品種ツツジ苗木販売

庭園内ツツジ貴重品種の一つ「鳳凰殿」のDNAを引き継いだ、オリジナルの苗木100本を限定販売します。ホテル庭園で採取されたツツジの穂木が新潟の花卉農家のもとで挿し木され、3年間かけて大切に育てられた苗木です。

<販売数>
100本限定 ※その他詳細未定

上記以外にも、様々なイベントや特別メニューの提供などを計画中です。