「小田急山のホテル 庭園のツツジ」が「日本植物園協会ナショナルコレクション」認定証と認定盾を拝受
「小田急山のホテル 庭園のツツジ」は、江戸時代に作出された他所ではほとんど見られない30の古品種を含む84種類のツツジがあり、周囲の景観とともに次世代に残すべき価値あるコレクションとして、神奈川県内で初めて、「日本植物園協会ナショナルコレクション」に認定されました。秋篠宮皇嗣殿下ご臨席の下、2022年5月17日に開催された公益社団法人日本植物園協会第57回大会にて、認定証と盾を授与されました。認定証授与式には、山のホテルの所有者である小田急電鉄株式会社 取締役社長 星野晃司が出席しました。尚、認定証と認定盾は、“小田急 山のホテル”に展示しています。
“小田急 山のホテル”は、三菱財閥4代目総帥である岩崎小彌太男爵が、1911年(明治44年)に別邸を建てた由緒ある地にあります。男爵は別邸にツツジ庭園を造り、1948年(昭和23年)この地に“小田急 山のホテル”がオープンした後も、ホテルの庭園として、多少の補植や庭園内の移植はあるものの、現在まで受け継がれてきています。「小田急山のホテル 庭園のツツジ」は江戸時代に作出された他所ではほとんど見られない30の古品種を含む84種類3,000株があります。大刈り込みされたツツジは樹高3m以上の大きさに成長している株もあり、周囲の景観とともに次世代に残すべき価値あるコレクションとして、認められました。
令和4年度は、ナショナルコレクションに新たに5件が認定され、「小田急山のホテル 庭園のツツジ」は「日本植物園協会ナショナルコレクション第10号」に認定されました。
公益社団法人 日本植物園協会が、「野生種、栽培種に関わらず、日本で栽培されている文化財、遺伝資源として貴重な植物を守り後世に伝えていく」ことを目的に、2017年に創設しました。日本は多様な植生に恵まれ、6,700種類を超える野生植物が自生し、それらや外国産種をもとに数多くの園芸植物も栽培されてきました。しかし絶滅危惧種に選定される植物や、消失の危機にさらされている貴重な植物コレクションもあります。園芸文化が深く日常生活に根付いているイギリスやフランスでは、自国で栽培される野生種や栽培品種などを守るための取り組みが行われています。
ツツジの貴重種
“小田急 山のホテル”の所有者である小田急電鉄株式会社では、クラウドファンディング「江戸時代作出のツツジを後世へ。箱根・小田急 山のホテルの新たな挑戦!」を2022年5月31日(火)まで実施しています。
クラウドファンディングに関しては、下記リンクをご覧ください。