山のホテル 庭園プロジェクト「男爵の100年ツツジ 100年先への挑戦」はじまる
箱根・芦ノ湖畔の “小田急 山のホテル” では、今年もまた5月になると、4万5,000坪の広大な敷地に約30種3,000株のツツジが咲き誇る、ツツジの季節が到来します。
ホテルでは、100年の歴史があるこの庭園の維持・再生を目的に、2015年より「男爵の100年ツツジ 100年先への挑戦」プロジェクトを10ヵ年計画で開始しました。
もともとこの土地は、三菱四代目社長の岩崎小彌太男爵の別邸があったところ(1911年竣工)。庭園のツツジも、男爵自身が全国から収集して植えたもので、中には樹齢が100年以上たつ株や、人の背丈を超すものも。つぼみはピンク、赤、紫、白の順にほころび始め、箱根の自然を背景に、色とりどりの丸い樹形が織り成す景色は、一幅の絵のような美しさです。
そして、広大なツツジ園の奥の急斜面に位置するシャクナゲ園では、西洋シャクナゲや日本シャクナゲなど約20種300株が育てられ、ツツジの花に続いて見頃を迎えます。男爵が留学先のイギリスから取り寄せた西洋シャクナゲは、日本で最初に輸入された、学術的に大変貴重なものだとも言われています。
長い時を経て受け継がれてきた庭園は、今も専任のスタッフたちの手によって丹精され守られています。
ホテルでは2015年より、この由緒ある庭園の維持・再生のため、庭園プロジェクト「男爵の100年ツツジ 100年先への挑戦」を開始しました。
きっかけは、2014年冬の2度にわたる記録的な大雪。雪に埋もれたツツジを救うため、社員総出で雪かきを実施しました。その甲斐あって次の春、ツツジは見事に花を咲かせましたが、中には枝が折れたり傷んでしまった株も。この大雪をきっかけに、現状を維持するだけでは限界もあることを知らされました。
そこで100年後も視野に入れ、ツツジは挿し木で、シャクナゲは接木(つぎき)によってそのDNAを残すという方法で、「今と変わらぬ庭園を次世代に引き継ぐ」プロジェクトをスタートさせました。
ツツジ・シャクナゲは、約10年かけてそれぞれの方法で育てられ、やがてホテルの庭園に定植される予定です。
◆◆◆ 花 DATA ◆◆◆
ツツジの見頃 5月上旬~中旬
シャクナゲの見頃 5月中旬~下旬
庭園一般開放期間 ツツジ開花中
庭園見学料 800円
見学時間 9:00~17:00
株式会社 小田急エージェンシー
tel:03-3344-5988 mail:press@odakyu-ag.co.jp
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